バブルの芽 2009 1 12
現在、世界同時低金利である。
悲観の中で、バブルの芽は育つ。
そもそも、今回の世界同時バブル(2006年まで)は、
ITバブル崩壊後の低金利が原因だった。
あの時は、ITバブル崩壊後の苦痛を緩和するために、
競って低金利政策を実施した。
これも仕方ない。
現代の金融技術では、
バブル崩壊は、バブルで解消するしかない。
振り返れば、ここ10年間で、
数多くのバブルが発生した。
ITバブル、不動産バブル、証券化バブル、デリバティブ・バブル。
金融技術の結晶であるCDSバブルもあった。
変わったところで、対テロ戦争という「国防バブル」もあった。
アメリカは、バブルの見本市。
さすがに、今回は、バブル崩壊後の谷が深いので、
次のバブルまで時間がかかるかもしれない。
それとも、バブル崩壊後の苦痛を取り除きたいために、
早くバブルを育ててしまうのか。